人工芝に防草シートが必要な理由とは?

人工芝に防草シートが必要な理由とは?

人工芝を敷くと雑草が生えにくくなるというメリットがありますが、人工芝そのものに雑草を防ぐ効果はありません。
植物の生育には光・水・空気が必要になりますが、屋外である以上水と空気を防ぐことはできません。
そのため、雑草を生えにくくするには光を遮断することが重要となりますが、その役割を担ってくれるのが防草シートです。
防草シートは遮光性が非常に高いため、土の上に敷くとその下では光合成ができなくなります。
その結果、雑草は上手く成長できずに枯れ死してしまうという仕組みです。
防草シートを敷かなかった場合、排水のための穴や芝同士の継ぎ目、芝とコンクリートの隙間などから生えてしまう恐れがあります。
また、葉が尖った植物の場合は芝を突き抜けて生えてくる可能性もあるので、人工芝を土の上に施工する際は防草シートを必ず敷く必要があります。
以上が人工芝に防草シートが必要な理由となりますが、雑草が生えなくなるとそれをエサとする虫も減らすことが可能です。

人工芝の耐用年数と劣化してしまう原因とは

庭などに敷いて使う人工芝は、芝刈りの必要がなくお手入れも簡単だとして取り入れるご家庭が増えています。
ただし一度敷いた人工芝も一生使えるわけではなく、耐用年数や寿命があるため定期的に交換する必要があります。
一般的な耐用年数は10年前後だといわれており、敷く場所によっても寿命は大きく変わるとされ、一般的な庭に使用したり、屋上やテラスの使用なら8~9年なのに対し、毎日多くの人が走り回るテニスコートなら6年、サッカー場なら4年とどれだけ芝に負荷がかかるかによっても大きく違いが出てきます。
では人工芝が劣化してしまう原因として、人や物の重みで芝の葉が寝てしまうことや、雨や指で下地が崩れてしまうこと、太陽光により芝が変色してしまうといった点が挙げられます。
そのため少しでも寿命を長持ちさせたいなら、重いものを置くなら定期的に場所を移動させたり、水はけの良い下地材の利用、不織布の防草シートを使うことがおすすめです。
また施工自体もDIYではなく業者に依頼すると寿命がグッと長くなります。

著者:百田吾郎

筆者プロフィール

愛知県名古屋市生まれ。
大手ホームセンターの店長。
問い合わせの多い人工芝について記事を書きました。